自分の脂肪幹細胞を用いる再生医療とは
こちらの病院では脂肪幹細胞を用いた再生医療を行っています。
脂肪幹細胞とは自分の皮下脂肪から取り出した、様々な細胞や組織に分化する能力を持つ幹細胞のことで、細胞の赤ちゃんのようなものです。
この幹細胞は炎症を抑えたり損傷を修復したりする能力も持ち、これを利用して治療を行うのが再生医療です。
現時点ではこの治療法の適用症例は関節症や心臓血管病などに限られていますが、多くの医療機関で臨床研究が進んでおり、今後他の疾患にも適用が広がる可能性が期待されています。
幹細胞は凍結保存することができるため、複数回の治療や別の箇所に対する治療に用いることもでき、また健康なうちに幹細胞を採取しておき将来の自分のために保存しておくこともできます。
脂肪幹細胞は自分の皮下脂肪から採取した幹細胞を用いるため拒絶反応などの副反応がほとんど無く、安全に取り組める治療ではありますが、皮下脂肪を採取してから無菌的に分離、凍結保存するまでの工程はとても緻密で、コンタミネーションや細胞数の調整など気を付けるべき点も多く、どの病院でも実施できるわけではなく専門的な技術と設備が必要な治療方法です。
また皮下脂肪の吸引は全身麻酔下で行いますが麻酔自体がかけられない方や皮下脂肪が少量しか採取できない方のために、わずかな幹細胞を時間をかけて無菌的に培養して増やし治療に用いる方法もあり、この病院ではそれらの技術を用いて安全に幹細胞を提供できる環境が整っています。