多角的アプローチとベクターの存在

癌細胞の特徴は1つだけでなく様々なものがあり、その中でも無限増殖や不死の問題は治療における大きな壁となっていました。

そして様々な特徴が発現するために、単一のがん抑制遺伝子や治療タンパクだけでは治療にも限界があります。

したがって最新の遺伝子治療では、癌細胞の増殖を抑える効果があるPTENや、アポトーシス(細胞死)に導くP53遺伝子、古い細胞を排除するP16遺伝子など、複数のがん抑制遺伝子やmRNAを用いて、多角的にアプローチします。

同時に、効果的に治療を行っていくためには、癌細胞までこれらのがん抑制遺伝子を確実に届けることが重要です。

そのために用いられるベクターの開発も年々進んでおり、たとえばベクターの大きさを80nm〜100nm前後に均一にすることで(高分子ミセル化)、正常な細胞の核には入らず、異常を起こしている癌細胞の核にのみ入っていけるようになっています。

また非ウイルス性ベクターを用いることで安全性も高められています。

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